あなたの腰痛、腰椎椎間板ヘルニアが原因かも?
一言で腰痛といっても様々な原因があります。
日本人の約80%の方が経験していると言いますが誰でも経験する腰痛の原因はいったいどこからくるのでしょうか?
よくある症状では、体に負担のかかる仕事や、激しい運動などの後に起こる腰が重い、だるいなど2、3日から1週間ほどで疲労が回復すれば、良くなるもの。
あとは、重い物を持ち上げた時にギクッとなる、急性の腰痛。
普段から椅子に座っているだけでも腰が重い、痛い、足がしびれるなどです。
今回は、その腰痛の中でも特に腰椎椎間板ヘルニアが原因での腰痛についてお話していきたいと思います。
目次
腰椎椎間板ヘルニアとは
腰椎椎間板ヘルニアとは、頚椎椎間板ヘルニアと同様に椎骨の間にある椎間板が出て、神経や血管を圧迫する病気です。※詳しくは⇒突然襲った頚椎ヘルニア、その症状や改善方法にお答えします。
腰椎という5つの椎骨からなり、脊柱の中でも1番荷重のかかる場所とも言えます。
可動部分が非常に大きいため、椎間板が障害を多く起こす所でもあります。
原因
腰椎椎間板ヘルニアは椎間板に原因が無く、色々な原因があります。
多くの原因としては、日常生活による椎間板への負担によることが多く、重い物を持ったり、長時間の運転や中腰での作業などです。運動での負担に関しては未だ不明です。
症状
初期の症状としては、腰痛が現れ、その後に片側のしびれや麻痺などが出ます。
しびれは、太ももからふくらはぎにかけて電気が走るような痛みやしびれが特徴で、咳やくしゃみなどで、増大します。
さらに、排便、排尿困難を起こす場合もあります。この様場合は緊急に対処しましょう。
検査と診断
画像によるものと、診察によるものとが一致して初めて診断されます。ここで皆さんが勘違いしやすいのが、X線画像のみでの検査ではヘルニアを確認することが不可能です。有効な手段としてはMRI検査や脊髄造影、椎間板造影、神経根造影、CTなど必要に応じて検査しましょう。
治療方法
ここでは5つにまとめてみました。
①保存療法
急性期はコルセットなのを用いて安静にするのが良いでしょう。ただし、進行性の麻痺症状がある場合を除きます。
②薬物療法
痛みを軽減させるために、消炎鎮痛薬や筋緊張弛緩薬を用います。痛みが激しい場合は、硬膜外ブロックや神経根ブロックなどのブロック療法、これによりほとんどの場合、3ヶ月ほどで軽快します。
④理学療法
症状が落ち着いている場合、リハビリテーションによる体操や筋肉トレーニング、電気療法や温熱療法、マッサージ、鍼、整体など。
⑤手術療法
この療法は、保存療法での症状の改善が認めれない場合や、排尿・排便障害がある場合に用いります。
・後方椎間板切除術
患部を背中から切開し、へルニアを切除します。
・椎間固定術
金属などで、骨を固定する方法で、特に腰痛がひどい場合に後方椎間切除術と同時に行われます。
・経皮的椎間板療法
背中を切らずにヘルニアを切除する療法です。ただし適応するヘルニアのタイプに限られます。
※手術療法の問題点として、5~10%程度、再発があると言われ、手術を受ける際には理解が必要です。
腰椎椎間板ヘルニアの神経症状
ここでは、5つある腰椎のどの場所にヘルニアがあるのかでの症状の違いについて説明します。
(1)第1、第2腰椎間のヘルニア
腰の上部の痛みやしびれ
(2)第2、第3腰椎間のヘルニア
鼠経部(そけいぶ)や足の付け根の部分の痛みやしびれ
(3)第3、第4腰椎間のヘルニア
太ももの前側に痛みやしびれ
(4)第4、第5腰椎間のヘルニア※好発部位「もっとも多く出る場所」
お尻から太ももの横、膝の下やすねの外側に痛みやしびれ、足全体に力が入りずらくなり、つまづくことが多くなり歩行困難なる。
(5)第5と仙骨
お尻の中央から太ももの裏からふくらはぎ、足の小指に痛みやしびれ
まとめ
普段から腰が痛い、何かすると腰が重くなるなど、色々な症状を出す腰痛。
今回は腰椎椎間板ヘルニアでの腰痛をお話しました。
少しでも症状がある場合、ご自身で判断せずしっかりと診断をしてもらい、何事も早期に改善するのが、身体への負担をなくし、日々の生活が送れます。
今回の記事での情報が、今の悩みの解決になれば幸いです。
本日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。