気候などによる体調の変化と頚椎椎間板ヘルニアの関係性とは
日常生活の中でよく、「今日は雨模様だから首が痛いな。」「明日から天気が下り坂だから膝がおかしい。」などの声を聴くことがあります。特に以前にけがをされた場所を訴える方が多いと思います。このように古いけがの状況でも痛みを感じてしまうのなら現在進行形の痛みは余計に感じてしまうものです。
では、なぜこのような痛みを感じてしまうのかを説明しましょう。
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それって気候病かも??
思い当たることはありませんか??雨の日や曇りの日は晴れの日に比べて・・・。頭痛がする、腰痛がひどくなる、関節が痛い、古傷がうずく、イライラしてしまう、何となくやる気が出ないなど。気象の変化で体調を崩したり、病状が悪化したりすることを゛気候病゛と言います。
なぜ、気候病になるのか?
季節や天候によって急激に環境が変化すると体の順応が追いつかずにストレスがかかります。このストレスが自律神経に影響を及ぼし、体調不良を感じてしまいます。特に現在頚椎椎間板ヘルニアや肩こり、腰痛、頭痛などに悩まされている方はなおさらです。
本来なら順応する力はあるはずなのに冷暖房の発達により、あまり気温の変化が少ない環境が出来てしまい、自律神経に影響が出た結果と言えるでしょう。
気候や気圧の変化はなぜ体調に影響するのか
気候や気圧の変化で最も多い原因の一つが、圧力の低下による体全体の膨張です。低気圧の場合、体にかかる圧が弱まります。圧が弱くなると聞くと逆に良いようなイメージがありますが、圧が弱まると血流やリンパの流れも低下しやすく、体調不良になりやすくなってしまいます。それにより体が膨張してあらゆる症状を感じるようになり、結果、循環が悪くなりいろいろな症状として感じてしまいます。逆に高気圧は、外圧がしっかりとかかることにより、安定感が増し、血流にかかる圧も安定します。
酸素量の不足も原因
高気圧は下降気流を生み、地上の酸素濃度が若干高くなります。逆に低気圧は上昇気流を生み、地上の酸素濃度が若干低くなります。その若干の酸素不足が、自律神経の乱れに影響してしまうことがあります。通常人間の体に必要な酸素量は21%、安全の限界としての酸素量は18%とされています。これ以下になるといろいろな影響が出てきます。
◇低気圧の場合
高気圧に比べるとおおよそ1%ほど酸素がうすくなります。日本は海に囲まれた国であり、1年を通して、湿度が比較的高い国でもあります。
◇湿度が影響の場合
人間をスポンジだと思ってください。カラカラだと軽く、水分を含むとズッシリ重くなります。湿度の高い日は、スポンジと同じような現象が体内で起こっているため、気候病で現れるような様々な症状が出てきます。私たちは皮膚からも体内の過剰な水分を発散して生きてます。1日に約600~1100mlもの水分を皮膚から発散しています。雨の日は、湿度も高く汗もかきにくいため、この発散量が低下します。それにより、水分量が過剰になってしまうのです。
気候病を防ぐための3つの習慣
習慣と言っても日常出来る簡単なことを説明します。簡単だからなおさら意識しないといけませんね。
1.運動
適度な運動を心がけ、運動により筋肉を刺激し血行や新陳代謝を促進しましょう。運動が苦手な方は、ストレッチなど簡単なエクササイズでも大丈夫です。日々続けられる無理のない運動を行いましょう。
2.休息
十分な休息を取って、気持ちをリラックスに保ちましょう。体調不良の原因となる自律神経の乱れを起こさないようにするためには、日中の運動と休息とをきちんと分けて、生活にメリハリをつける事がポイントです。
3.外出
日光を浴びることで、体内時計を調整して沈みがちな気分をリセットでき、またより深い眠りへと導いてくれます。時間が取れない方は、お昼休みに外で食事をしたり、少し散歩をしたりするなどなるべく外に出る機会を作るようにすると良いでしょう。
気候病になる人、なりにくい人
1日の生活リズムをしっかりと整え、規則正しい生活をしている人は、あまり気象病の影響を受けにくいと言われてます。自然のリズムに反した生活をしている人は気候病の影響を受けやすくなってしまいます。自律神経は、1日の陽の高い時には活動しやすい交感神経が優位に、反対に沈むときには休息になるので、副交感神経が優位になります。このリズムを崩すことによって、自律神経に乱れが出ますので、1日のリズムをなるべく崩さず、生活しましょう。
まとめ
今回の記事は日常生活をみなおしてみるための記事になりました、いかがでしたでしょうか?普段から忙しい生活を送られている方なら一度見直してみるだけで、効果を期待できると思いますよ。難しいことではないので、最初は少しずつから始めてみましょう。