膝関節の痛みで正座が出来ない、その悩みに画像でわかりやすく解説!!
突然の膝関節の痛み、年齢とともに落ちていく筋肉や関節の変形や、軟骨のすり減り、色々な原因が膝関節に襲いかかります。
膝関節は人間の構造上二本足で歩くため、歩行中には様々なストレスが膝関節にかかります。そのストレスを吸収するためのショックアブソーバー(クッション)の働きをしています。
では、痛みが出たら何をすればいいの?どんなことをしたら正座が出来るようになるの?少しでも自分でケアできることはないの?
そんな悩みを解決していきましょう。
目次
膝関節は3つの骨から作られている。
1.膝蓋骨(おさら)
2.大腿骨(太もも)
3.脛骨(弁慶の泣き所)
この3つを膝関節(膝)と呼んでいます。
その他、色々な軟部組織(腱、じん帯、半月板など)があります。
関節のイメージとしては、はまっている感じを思い描きますが、股関節以外の関節ははまっていません。周りの筋肉や、腱、じん帯で支えています。
膝関節は体をもっとも支えていて、クッションの役割もしているので、大変大事なところとも言えます。
代表的な膝の疾患は?
1.変形性膝関節症
2.関節リウマチ
この2つが代表と言えるでしょう。
その他にも沢山、膝関節に関しての疾患は有りますが、今回は特に正座が出来なくて困っている方へのお話なので、次回にでも膝関節に関して詳しく説明していきます。
代表的な2つの疾患について
1.変形性膝関節症
変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減り、痛みが出てくる状態を言います。
症状がひどくなると、O脚などの変形が進み、歩くたびに激痛が走ったり、最悪は立ち上がれなくなってしまします。
初期段階では、じっとしてたりすると、膝関節の内側に違和感を覚えたり、長時間歩いたり、座ったり、同じ姿勢や動きすぎなどでの違和感が出ます。
年齢別で診ますと、30代はスポーツや肉体労働のし過ぎが多いので、半月板や腱、じん帯を痛めるケースが多く、高齢になれば関節リウマチを疑います。
年齢に関係なく、動きすぎにより、膝関節に熱を持ち、水が溜まったりもします。
膝関節に水が溜まるのは、あえて水を出すことで、クッションの役割を果たしています。
水がたっまているから痛みが出ているとは関係性がないので、勘違いしないで下さいね。
40代、50代になると、特に膝関節にはクッションの役割をしている、半月板という軟骨がありますが、そこの部分のひび割れや、すり減りなどが起きやすくなります。
これが、変形性膝関節症です。
特に女性に多い疾患なので、少しでも違和感が2~3週間感じたりしたら早めの受診をお勧めします。
2.関節リウマチ
関節リウマチの主な病因は、体内の免疫システム(ウィルスなどの外来の病原体から体を守るために、 抗体を作って原因を攻撃すること)が関係していると考えられていますが、まだはっきりと解明されていません。
しかし、病気が進行するメカニズムは徐々にわかってきています。
関節リウマチの初期の症状として、関節のこわばり、腫れと痛み、 発熱などです。
関節以外にも全身倦怠感、痛みなどの症状が現れることがあります。
病気が進行すると関節の軟骨や骨が破壊され、関節の変形に伴う 屈曲や拘縮 、強直、脱臼といった重い症状が出るようになります。この状態が、指、手関節、肘、膝関節、足関節など、 からだの多くの関節で炎症が起きる病気です。
症状が出てからの対処方法や正座をしやすくするには?
関節リウマチに関していえば、検査で分かりますので、ご家族や親族にリウマチの方がいましたら、早めの検査をお勧めします。
リウマチだからといって、あきらめてはいけません。
薬と併用しながら、ケアをしていきます。変形性膝関節症も同じく、ケアが非常に大事になりますので、その辺をお話していきます。
次に説明するケアを続けることによりウォーキングはもちろんの事、今回のテーマでもある正座が出来るようになりますので、ケアの重要性を理解していきましょう。
ご自身でのケアの仕方
1.太もも運動
床に座った状態で、膝関節を伸ばして床から10㎝程の高さで5秒間止めるを交互に行う。
うつ伏せの状態で、膝関節を伸ばして床から10㎝程の高さで5秒間止めるを交互に行う。
これを左右10回ずつ。朝昼晩で計30回行い、3カ月間続けてみてください。
床に座ることが困難であれば、椅子に座っても出来ますので、どちらかで行ってみてください。
膝関節の不安定性をコントロールしやすくなると言われており、初期の段階の症状の軽い患者さんには指導しています。
2.太もも運動(その2)
床に座りながら膝関節を少し曲げて、両膝関節の内側で、ボールを挟みます。
最初は、ボールが落ちない程度の力で挟み、5秒から10秒ほど保ちます。徐々に力の加減を入れていき、時間も長めにしていきます。
気をつける点は、いきなりやり過ぎない事です。
3.太もも運動(その3、ストレッチ)
両方の太もものストレッチです。
画像のイラストの様に行かない方には、寝ながら横になり、同じような姿勢をとってみてください。これを左右、10秒間伸ばします。今までの運動の後にはこのストレッチが重要になりますので、必ず行ってくださいね。
4.患部を温める、冷やす。
これは、原則的な事ですが、痛みが強く炎症がひどい時には冷やす。炎症が無ければ温める事が大切です。この2つの方法をうまく使いながら症状を押さえていきましょう。
まとめ
今回は膝関節に関してのお話でしたがいかがでしょうか?
膝関節の痛みが出たからといって、あきらめずに、早期に対策をしていけば、正座が出来なくなることは有りません。
日々のケアは大切になっていきますので、続けるように心がけましょう。
このブログを通して、少しでもお役に立てれたら幸いです。
本日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。