肩こりによって吐き気が起きるメカニズムとは?考えられる原因と解消法
肩こりがひどくなると、気分が悪くなり、吐き気を起こすときはありませんか?
いくら、マッサージなどに行って筋肉をほぐしてもらってもその時だけ、そんな経験をされたことがあると思います。
病院に行きたいけど、内科なのか、何処に行っていいかもわからず、その場しのぎの対処法となってしまいます。
そこで今回は、肩こりからくる吐き気のメカニズムとその対処法についてお話していきたいと思います。
目次
肩こりが気分を悪くさせて吐き気がでる理由
これは自律神経が影響していると言われています。
自律神経とは意志とは無関係に作用する神経で、消化器、血管、内分泌、生殖器などの不随意器官の機能を促進、抑制をするところであります。
嘔吐中枢により吐き気が出る
気分が悪く吐き気を感じさせるのは脳にある脳幹のなかで延髄と呼ばれる場所にあり、コントロールされています。
延髄にある『嘔吐中枢』に何らかの刺激が入ることによって、吐き気が出て、気分が悪くなります。
延髄の場所
上記の図でもわかるとおりに延髄がある場所は首(頚椎)の付け根にあります。
この辺りに、こりやはり感などが起きると、自律神経が緊張し、嘔吐中枢が刺激され、気分が悪くなり、吐き気が出ます。
吐き気が出た時の対処法
基本的には安静ですが、2つほど対処法を説明します。
1.アイシング
先ほど、気分が悪くなって吐き気が出るメカニズムは延髄にある嘔吐中枢が刺激されることにより起きると説明しました。
なので、興奮状態を抑える意味で、アイシングを行ってください。
※詳し方法は⇒頚椎ヘルニアの痛みを自分で解決する方法
肩こりも痛みがあったり、ひどい状態のものは炎症があると思いますので、アイシングをすれば症状も落ち着くと思います。
2.温浴はしない
肩こりがひどいものは筋肉が興奮しすぎて炎症が出ているので、お風呂での温浴は控えるようにしましょう。
何でも温めてもいいとは限りません。
人間はもともと恒温動物なので、体温を一定に保とうとする働きがあります。なので、むやみに温めず、肩こりがひどいときはシャワー程度がベストでしょう。
吐き気を出さない対策法
肩こりがひどくなる、それは、体の歪みによって起きるものと考えると、特に今回の気持ちが悪くなって吐き気がするのは延髄にある嘔吐中枢が刺激され起きると説明しました。
延髄は首(頚椎)の付け根にあるので、首(頚椎)の歪みが原因として考えられます。
※詳しくは⇒肩こりで首が痛い頚椎ヘルニアが原因かも?その原因を解説
・首(頚椎)の歪みを調整
体の脳や心臓に原因が無く、肩こりがひどくて吐き気が出てしまうのは、首(頚椎)の歪みがあると言って良いでしょう。
特に、最近ですと1日中仕事でパソコンや、私生活でのスマートフォンやタブレットなどを見ている姿勢は頭をうつむかせている状態が長く続きます。
その結果、首(頚椎)の湾曲が失われ、いわゆるストレートネックになってしまうのです。
このことによって、首筋の筋肉の緊張が高まり、延髄の嘔吐中枢を刺激して、吐き気が出てしまうのです。
特に今回の場合は、首(頚椎)の付け根に延髄があるため、首の中でも1、2番目の頚椎、上位の頚椎の歪みが考えられます。
・日常出来る運動
日常出来る運動としての代表としては、ウォーキングです。
程よく体の血行をよくして、新陳代謝をあげ、筋肉の動きを良くする。
日頃から意識してみましょう。
まとめ
様々な症状には必ず原因が有ります。
治療をしているのに改善しないのは、歪みが原因かもしれません。
脳の異常や、心臓疾患ではなく、肩こりがひどい場合は早めに専門の先生を訪ねることをお勧めします。
本日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。